早いものでもう7月。
2022年も折り返し地点をすぎました。
世界的な景気悪化が懸念されながらもS&P500もNASDAQも絶好調です。
アメリカ株を大量に保有していたらあまりの出来すぎに驚きと喜びが半々なのかなぁと想像します。
というわけで、アメリカ株式の状況を確認していきたいと思います。
S&P500とNASDAQの2023年上半期
S&P500は年初来14%、NASDAQは年初来29.9%
ハイテク銘柄の多いNASDAQは上半期としては過去40年で最大の勢いのようです。
半導体・AI関連の盛りあがりですよね。
ただ、S&P500もNASDAQも時価総額加重平均で算出される指数です。
そのため均等加重に換算するとS&P500の年初来14%は「4.2%」になるようなんです。
6月末にアップルの時価総額が3兆ドルを超えたほか、アメリカは時価総額1兆ドル超えの企業がエヌビディア、アルファベット、アマゾン、マイクロソフトのほか、テスラやメタ・プラットフォームズもあります。
ハイテク系の大企業が指数をけん引する傾向が加速しているわけですが、この状況をバブルと捉えるかどうかによって見方がだいぶ変わってきますよね。
NASDAQ指数の推移とドットコムバブル
こちらはNASDAQ指数の設定来からの推移です。
ネットが盛りあがりはじめた1990年代後半からITベンチャー企業もたくさんあらわれてドットコムバブルが起き、上の図のとおり2000年頃にバブルが弾けました。
半導体・AI関連で盛りあがるS&P500とNASDAQ、とりわけハイテク銘柄の多いNASDAQがこのドットコムバブルに類似しているのではないかという見方があるようなんです。
だとすると怖いですよね。
ぱっと見、5000ポイントから一気に2500ポイント、50%超の大幅下落です。
このレベルの下落率があったらコロナショックの比ではない悲惨さです。
1990年代後半の当時をあまり覚えていないのですが、現在のような圧倒的なIT巨大企業はなく、たしかにバブルと呼べる雰囲気であった気がします。
エヌビディアやアップル、マイクロソフトが関わる半導体・AI関連事業は多少の期待値を含みながらも確実な需要にこたえるかたちで株価が上昇しています。
反対に、ドットコムバブルはベンチャー企業の実績や将来性から乖離したところで展開したマネーゲームみたいなものだったのでしょうから、現在の様相とはだいぶ異なるはずです。
一部の大型ハイテク銘柄の空売り比率が1年ぶりに高値圏
その一方で、マイクロソフト、テスラ、アマゾンは株式の空売り比率が1年ぶりに高値圏付近にあるようです。
空売り比率が高値圏なので株価下落のサインと捉えることができますが、一部の大型ハイテク銘柄に限定されているようなのでそこまで神経質になる必要はないのかもしれません。
下落のサインというよりは少し警戒感が出ているという感じでしょうか。
とはいえ、この過熱感がいつまでも続くとも考えられないですよね。
じぶんのスタンスをあるていど決めておいたほうが、力強いけど不安をはらんでいる現在の株式市場に流されずに資産運用できますよね。
というわけで、S&P500とNASDAQのインデックス投信を保有するじぶんも、今後の考えを早めにまとめていきたいと思います。