テスラの決算、わるくない内容でした。
しかしアナリスト予想に届かず失望売りで株価下落。
期待されるってたいへんですよね。
米国投信積立していると他人事ではないので心配。。。
テスラはもちろん、マグニフィセント・セブン試練のとき。
不安材料ばかりですが、景気後退に備えながら粛々と積立継続していきましょう!
景気後退の期間と後退後に底値をつける期間
株価下落とか景気後退とか、最近パッとしない報道をよく見かけますよね。
景気は循環するので後退じたいは不自然ではないのですが、気がかりなのはその期間。
こちらの資料はアメリカの景気後退と株価をあらわしたものです。
過去の米国の景気後退と株価の底値の歴史を学ぶ | J.P.モルガン・アセット・マネジメント (jpmorgan.com)
S&P500の場合、景気後退は10.3ヵ月、景気後退後の底値までは7.2ヵ月。
合わせると17.5ヵ月。
約1年半にも及ぶようです。
景気後退期のS&P500のリターンですが、2000年以前はプラスもあります。
ただ、直近20年はまったく芳しくありません。
2001年はー8.1%、2007年はー37.9%、2020年はー9.7%
平均1年半に及ぶ景気後退期間に投資するとリターンが大幅マイナスになる可能性大。
ということは、底値で大きく投資できれば資産のふくらみを一気に加速させられるわけですよね。
最終カーブでドリフト走行。
これが決まれば完璧ですが、底値の見極めがむずかしいんですよね。。。
先述の資料によると、ISM製造業景況感指数が底値を付けたあと、7ヵ月遅れでS&P500も底値になるようです。
難易度そうとう高めではありますが、景気後退となればスポットで大口投資するチャンス到来。
ISM製造業景況感指数を気にしておいて損はないですね。
ISM製造業景況感指数の底打ち
景況判断の目安になる「ISM製造業景況感指数」の直近1年間の底値は2023年6月の46.0。
ISM製造業景気指数 | 予想 | 結果 |
---|---|---|
2023年9月 | 47.7 | 49.0 |
2023年8月 | 47.1 | 47.6 |
2023年7月 | 46.8 | 46.4 |
2023年6月 | 47.1 | 46.0 |
2023年5月 | 46.7 | 46.9 |
2023年4月 | 46.7 | 47.1 |
2023年3月 | 47.6 | 46.3 |
2023年2月 | 47.8 | 47.7 |
2023年1月 | 48.1 | 47.4 |
2022年12月 | 48.6 | 48.4 |
2022年11月 | 49.7 | 49.0 |
2022年10月 | 50.0 | 50.2 |
2023年6月は予想を1.1ポイントも下回る低さ。
ということは、S&P500の底値は7ヵ月遅れで2024年1月になる可能性が。
もちろん今までそうであったというだけで、確実性はありません。
ただ、なんとなくそうなる雰囲気が漂っている気がしないでもないですよね。。。
ちなみに、ISM製造業景況感指数はつぎのように推移しています。
S&P500が2024年1月に底値をつけることになったら、新NISAが始まるタイミングと重なって投資妙味がぐっと増しますよね。
投資は早く始めるほど複利効果のはたらきを大きく得られますが、これから投資を始める場合は、もう少しだけ様子見してからスタートをきったほうが良いかもしれませんね。
マグニフィセント・セブンの株価収益率
2023年10月19日時点のS&P500種の平均株価収益率は18.3倍。
うち、マグニフィセント・セブンの平均株価収益率は33.5倍。
ほとんど2倍です。
企業 | PER |
---|---|
アップル | 36.34 |
マイクロソフト | 28.85 |
アルファベット | 28.01 |
アマゾン | 42.99 |
メタ | 23.0 |
テスラ | 64.4 |
エヌビディア | 58.9 |
相対的に低めのメタですら23.0。
つぎに低いアルファベット、マイクロソフトでも約28倍。
そのほかは36倍以上で、テスラは64.4倍。
期待値が高すぎるのがよくわかります。
そのへんを警戒して保有株の比率を調整するという考えもあるようです。
LSEGのシニア調査アナリスト、タジンダー・ディロン氏によると、マグニフィセント・セブンの今年通期の増益率は32.8%で、残りのS&P総合500種銘柄は2.3%の減益になると見込まれる。
ただ先行きを読みにくくしているのが、止まらない金利の上昇。マグニフィセント・セブンのような成長株・ハイテク株は、投資家がリスクフリーの国債でより高いリターンを得られる局面では、将来期待される力強いキャッシュフローの価値がずっと下がってしまうため、利回り上昇に対する脆弱性が大きいとされる。
キャップウエルスのティム・パグリアラ会長兼最高投資責任者は「市場参加者は今までなかった選択肢を手にしており、従来と違う形で資金を配分するだろう。この再配分がマグニフィセント・セブンにとってリターンを低下させ、市場の先導役でいることをより困難にする」とみている。
パグリアラ氏は、キャップウエルスはマイクロソフト株を保有し、アップルとアマゾンについてはベンチマーク以下のポジションを構築していると明かした。
(中略)
またマグニフィセント・セブンの中で選別に動く投資家もいる。ブランディワイン・グローバルのポートフォリオマネジャー、パトリック・ケーザー氏は、大幅な現金を生み出し、相対的にはバリュエーションが低いアルファベットとメタの株式を保有していると説明した。
ケーザー氏は「マグニフィセント・セブンは全て成長物語を持つ。しかし成長がどこに起因するか、どれほど安定的か、どこまで自力でコントロールできるかは7銘柄の間で非常に大きな差がある」と強調した。
アングル:米株「マグニフィセント・セブン」が正念場、好業績で市場評価維持できるか | ロイター (reuters.com)
S&P500やNASDAQの投信やETFはそこそこ分散投資されているのでわりと安心ですが、中東情勢を含む目下の状況がどうしても気になるときは、積立を減らしながら様子見するのが良さそうですよね。
ドリフト走行や、ブレーキをいつでも踏めるように注意しながらの安全運転など。
そのへんは投資家の性格でしょうけど、ドリフト走行にあこがれつつも、じぶんは安全運転するのだろうなぁと予感しています。
まとめ
物事の良いタイミングを見極めるのってむずかしいですよね。
悩みすぎてわからなくなったら、そのまま放置してしまうのも有効です。
じぶんはうじうじ悩む質でしたが、投資をはじめてから放置メンタルが育ってきました。
目下のところ悩みと放置のハイブリッドですが、放置が勝る場面が多いです。
悩んで決められずにいる時間がもったいないですものね。
と、話がだいぶ横道にそれましたが、景気後退なら株式投信は控えるべき!?不安なときは「ISM製造業景況感指数」底打ちの7か月後を判断基準に、でした!
わが家は楽天証券で投資信託など積立しています。
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