「金・ゴールドETF」のおすすめは、
決め手は総経費率「0.1%」という低さ。
金・ゴールドETFは金現物の価格をベンチマークします。
金現物は世界共通。
同じ値動きをするのでファンドによって大きく異なるのは総経費率のみです。
金・ゴールドETFを3つリストアップしましたので違いを見ていきましょう。
金・ゴールドおすすめETF3選
GLD ゴールド・シェア
総経費率 0.40%
時価総額 約595億ドル(約8兆2,718億円)
運用開始 2004年11月
アメリカの資産運用会社「ステート・ストリート」が運用するETFです。
ブラックロックやバンガードグループに並び世界最大級。
現存銀行ではアメリカで2番目に古い歴史があります。
ETFの「SPDR(スパイダー)」を運用しています。
IAU iシェアーズゴールド・トラスト
総経費率 0.25%
時価総額 約288億ドル(約4兆65億円)
運用開始 2005年1月
世界最大の資産運用会社「ブラックロック」が運用するETFです。
「iシェアーズETF」は世界ETF市場31.9%と世界最大のシェアを誇ります。
ゴールド・シェアの0.4%と比べて総経費率が0.25%と低めです。
GLDM ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
総経費率 0.1%
時価総額 約64億ドル(約8,905億円)
運用開始 2018年06月
「ステート・ストリート」が運用するSPDRシリーズのETFです。
前身はWorld Gold Trust Servicesが2007年設立したETF。
一般的なゴールドETFよりも小さなサイズで少額投資向きです。
時価総額が他の2つのETFと比べるとかなり少ないですが、2023年1月の約51億ドルから4カ月間で約64億ドルまで増えています。
株式や債券とは性格が異なるのであまり気にする必要はないでしょう。
魅力はなんといっても「0.1%」という総経費率の低さです。
価格が安定している金・ゴールドは長期保有がベストですから0.1%はすごいです。
保有するなら「ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト」で決まりと考えます。
金・ゴールドETFの特徴
😊メリット
✅希少性のある現物なので価値が一定
✅インフレや有事に強い
✅現物が手元にないため保管費用と盗難リスクがない
😢デメリット
✅利息や配当がない
✅為替の影響をうける
✅金現物にさわれない
金・ゴールドETFは金現物の値動きに連動する投資成果を目指します。
ETFですので流動性はありますが金は希少性の高い現物なので価値は安定しています。
お金の価値が目減りするインフレや戦争や災害などの有事に強いのが特徴です。
株や債券と同じ投資ですが現物投資であるためリスクはかなり低めです。
金現物は購入や保管に費用が必要ですが、ETFなら経費率を低く抑えられます。
また自宅で保管する必要がないので盗難リスクをゼロにできます。
一方で、株式のような配当や債券のような利息はありません。
利益を得られるのは売却益のみです。
また、ドル建て購入のため為替の影響をうけます。
というわけで、儲けは株式や債券で狙って、金・ゴールドはリスク回避という分散投資で保有するのが好ましいです。
ETFなので本物の金にふれた感じを楽しめないのが難点ですが、安心・安全を優先しましょう。
※為替レート等は2023年5月24日時点の情報です