先日ブログで記事にした金融所得課税が気になっています。
今日はわが家で運用中のNISAのリターンを今後どのように引継いでいくべきかあらためて考えました。
プラン作成して問題点をシミュレーションしながら検証してみることにします。
現在運用中、またはこれからNISA運用を検討しているみなさんの参考にしていただけると幸いです。
勢いでNISA口座開設したけどそろそろ5年目以降の運用を考えないとなぁ
ロールオーバーとは
まずはタイトルテーマになっている「ロールオーバー」をいっしょに見ていきましょう。
NISAは1人1口座で年間120万円を5年間非課税で運用できます。
その5年目が終わるときに売却したり課税口座に移さずに、非課税枠に残して保有するのが「ロールオーバー」です。
新たな買付はできませんが、NISAの非課税期間終了後、さらに5年間非課税で保有可能です。
リンク NISAの基礎知識 : 金融庁 (fsa.go.jp)
現行プラン NISA2口座フル活用→特定1口座
今後10年の利用口座と積立金額はこんな予定でした。
元金合計1,960万円 年利4%運用→3,326万円
現行 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 |
じぶん | NISA 120 | NISA 120 | NISA 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 |
奥さん | NISA 120 | NISA 120 | NISA 120 | |||||||
子供 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ |
元金 | 320 | 640 | 960 | 1160 | 1360 | 1480 | 1600 | 1720 | 1840 | 1960 |
元利 大人 子供 | 973 80 | 1114 165 | 1554 252 | 1719 343 | 1889 438 | 2064 456 | 2243 474 | 2428 482 | 2618 493 | 2813 513 |
※NISA2口座は2023年まで→NISA元利合計を特定口座元金に
※ジュニアNISAは2026年からロールオーバー
※特定口座は税率30%と仮定
現行プランの課題
ここにきての金融所得課税の話題です。
わが家はこれまでNISA頼みでしたが、2023年から特定口座中心の運用を検討しているため増税による利益減が心配です。
目減りしてしまう利益分をまかなうにはどうしたらよいか考えました。
それがつぎの変更プラン①です。
奥さんNISA口座が5年満了するまえに、つみたてNISA口座に変更して20年間非課税を利用するのがお得なのでは?と思うようになりました。
変更プラン①奥さんNISA→売却→つみたてNISA
奥さんのNISAを2023年からつみたてNISAに変更するプランです。
あきまるのプランは10年間ですが、つみたてNISAの非課税は20年間有効ですから2031年以降も使えます。
変更プラン①の運用シミュレーションはつぎのとおりです。
元金合計2,160万円 年利4%運用→3,370万円
プラン① | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 |
じぶん | NISA 120 | NISA 120 | NISA 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 |
奥さん | NISA 120 | NISA 120 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 | 積立 NISA 40 |
子供 | 80万 | 80万 | 80万 | 80万 | 80万 | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ |
元金 | 320 | 640 | 880 | 1120 | 1360 | 1520 | 1680 | 1840 | 2000 | 2160 |
元利 大人 子供 | 973 80 | 1114 165 | 1281 40 252 | 1438 83 343 | 1600 127 438 | 1767 173 456 | 1938 221 474 | 2114 270 482 | 2295 322 493 | 2481 376 513 |
※あきまるNISAは2023年まで→NISA元利合計を特定口座元金に
※奥さんNISAは2022年まで→元利合計をあき丸特定口座元金に。2023年からつみたてNISAに変更
※ジュニアNISAは2026年からロールオーバー
※特定口座は税率30%と仮定
想定される変更プラン①の課題
現行プランより元金がふえる。これに尽きます。
元利合計もふえますが、元金200万円増にたいしてわずか44万円増です。
費用対効果的にどうでしょう?
つみたてNISAですから8年で376万円でも20年後には1,215万円になります。
でもあと1年320万、そのあと3年240万、以降6年160万の投資資金が必要です。
コンスタントに捻出できるかちょっと疑わしいです。
自信がありません。
そこで考えたのがつぎの変更プラン②です。
変更プラン②奥さんNISA→ロールオーバー
つぎは奥さんNISAのみロールオーバー、あきまるNISAはトータルリターンを特定口座の元金として運用するプランです。
元金合計1,790万円 年利4%運用→3,326万円
プラン② | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | 2028 | 2029 | 2030 |
じぶん | NISA 120 | NISA 120 | NISA 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 | 特定 120 |
奥さん | NISA 120 | NISA 120 | NISA 120 | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ | ➡終 2019 | ➡終 2020 | ➡終 2021 |
子供 | 80万 | 80万 | 80万 | 80万 | 80万 | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ | ➡ |
元金 | 320 | 640 | 690 | 890 | 1190 | 1310 | 1430 | 1550 | 1670 | 1790 |
元利 大人 子供 | 486 486 80 | 628 628 165 | 776 776 252 | 919 807 343 | 1067 893 438 | 1218 872 456 | 1374 907 474 | 1535 944 482 | 1699 (944) 493 | 1869 (944) 513 |
※あきまるNISA元利合計を特定口座元金に
※奥さんNISAは2024年からロールオーバー
※ジュニアNISAは2026年からロールオーバー
※特定口座は税率30%と仮定
想定される変更プラン②の課題
ロールオーバー変更の手続き忘れ。これがプラン②の課題というか注意点かなと思います。
元金合計が現行プランより170万円少ないのに元利合計は同じ3,326万円。
これは魅力的です。
ただ、元金が少なく家計の負担が軽いという観点からはプラン②が好ましいですが、11年目からは現行プランとプラン①ほどふえず、元利合計の差がどんどん開いてくるものと思います。
そう考えると、副業がんばって開拓してプラン①を選択するのがいいのか、悩ましいです。
まとめ
現行プラン 元金合計1,960万円 年利4%運用→3,326万円
変更プラン① 元金合計2,160万円 年利4%運用→3,370万円
変更プラン② 元金合計1,790万円 年利4%運用→3,326万円
あきまるは40代後半ですので収入の減少が考えられます。
ふたたび肩をたたかれるおそれもあります。
子どもにかかるお金が徐々にふえてくる時期にさしかかるので、もうしばらく結論は出せなそうです。
プランをもうすこし用意してじっくり考えるべきなのかなぁと感じました。
さいごまで読んでくださってありがとうございました。