不労所得っていう甘美な響き、良いですよね。
元気に楽しく働けるうちはあまり必要ではありませんが、ケガや病気したときや老後を考えると頼もしいです。
会社で働くのが疲れてしまったときも、不労所得さえあれば晴れて自由の身になれます。
そこで、投資信託で作る不労所得について、どれくらいの元金で月額いくらの収入になるか見ていきましょう。
不労所得を投資信託で作るときに必要な元金
投資信託は管理費用が低い【eMAXIS Slim】をチョイス。
7%前後のリターン率が見込める「米国株式(S&P500)」で見ていきます。
平均騰落率が16.2%と若干高めですので、安定とは言えませんがリターンは手堅いです。
7%リターン率と16.2%騰落率はこれまではそうであったという参考として捉えましょう。
運用資金は100~5,000万円の4パターンです。
運用資金 | 1年間の運用益 | 月額の不労所得 |
---|---|---|
100万円 | 5.6万円 (7万円) | 0.56万円 (0.5万円) |
500万円 | 27.9万円 (35万円) | 2.3万円 (2.9万円) |
1,000万円 | 55.8万円 (70万円) | 4.6万円 (5.8万円) |
1,800万円 | 96.8万円 (126万円) | 8万円 (10.5万円) |
2,000万円 | 111.6万円 (140万円) | 9.3万円 (11.6万円) |
3,000万円 | 167.3万円 (210万円) | 13.9万円 (17.5万円) |
4,000万円 | 223.1万円 (280万円) | 18.6万円 (23.3万円) |
5,000万円 | 278.9万円 (350万円) | 23.2万円 (29.1万円) |
上段は金融所得課税後(20.315%)、下段は課税前です。
年利7%分を運用益から切り崩して不労所得化します。
運用益が年利7%を下回るときは運用資金が目減りするのでそこだけ注意が必要です。
65歳前からの不労所得生活に必要な運用資金は5,000万円以上
65歳前の現役時代から不労所得のみで生活するとしたら最低でも5,000万円以上必要に。
5,000万円の運用だと課税後の運用益は278.9万円、月額で23.2万円。
税金が毎月5.9万円も引かれるのですね。。。
とはいえ、現在の年金受給額15.9万円よりだいぶ多め。
条件や工夫しだいでは不労所得のみでぎりぎり生計をたてられる可能性もあります。
ちなみに6,000万円の運用だと月額27.8万円、7,000万円だと月額32.5万円です。
不労所得のみでの生活はハードルが高くてむずかしそうですね。。。
完全リタイアでなく時間数を減らして働くのであれば4,000万円以下でも可能性が。
2,000~3,000万円の運用だと月額9.3万円~13.9万円。
まとまった収入が見込める副業等があれば生活できそうな額の不労所得です。
そのほか、長く体調を崩してしまったとき。
家族を介護する必要がでてきたときなど。
フルタイムで働けない事情があるときはかなり有効ですね。
65歳リタイアから必要になる不労所得
500万円の運用だと月額2.3万円、お小遣いになるくらい。
2,000万円だと月額9.3万円で、年金15.9万円と合わせて25.2万円。
3,000万円だと月額13.9万円で、年金15.9万円と合わせて29.8万円。
2,000~3,000万円の運用であれば、65歳リタイアでも節約生活できりぬけられる可能性も。
ただし、介護不要で病気せずに健康で居続けるのが大前提。
それと、年金が減額されずに15.9万円であることも必須条件。
歳をとれば体は衰えますし、少子化が進む状況で年金受給額の据置は考えにくいです。
そう考えると、4,000万円の運用で得られる月額18.6万円の不労所得と年金を合わせた34.5万円は必要かもしれませんね。
まとめると、
2,000~3,000万円➡健康なら不労所得と年金でぎりぎり生活
4,000万円➡不労所得と年金で安心の老後生活
5,000万円➡不労所得のみでも生活可能、ゆとりのある老後
となります。
退職金が支給される会社にお勤めでしたら、いま現在の貯蓄が少なくても心配なさそうですよね。
退職金がないと厳しそうですが。。。
貯蓄が少ないときは、相続や遺産、貯蓄型の保険など、将来的に運用資金に充てられそうなお金がないか確認しておいたほうが良さそうですね。
新NISAなら1,800万円まで非課税で運用可能
2024年からスタートする新NISAの年間投資上限額は合計360万円。
非課税保有限度額は1,800万円です。
5年かけて1,800万円まで投資すれば運用益126万円をそのまま得られます。
月額にすると10.5万円。
運用資金 | 1年間の運用益 | 月額の不労所得 |
---|---|---|
1,000万円 | 55.8万円 (70万円) | 4.6万円 (5.8万円) |
1,800万円 | 96.8万円 (126万円) | 8万円 (10.5万円) |
2,000万円 | 111.6万円 (140万円) | 9.3万円 (11.6万円) |
先述の65歳リタイアのケースを考えると、年金15.9万円と合わせて26.4万円になります。
ちょっと希望が見えてくる数字ですよね。
新NISAは非課税期間が無期限で、売却後にその投資枠を再利用可能。
現行NISAから大幅に改良されています。
これを利用しない手はないですよね。
まとめ
お金はどんな方法手段で得ても同じ価値。
汗水流して稼いだお金。
株など投資で得たお金。
親兄弟や祖父母から贈与相続したお金。
宝くじやギャンブルで得たお金。
倫理に反せず法律を守って用意できれば大丈夫。
運用資金さえあれば時間の切り売りは不要になります。
物価高騰にじわじわ増税、おわりの見えない社会保険料負担増。
目下、国民負担率50%弱という江戸時代の四公六民を超える驚異の年貢率。。。
この先さらに大変な世の中になるのではあるまいかと不安ばかり先行しますよね。
本業以外からの収入もコツコツ増やして、不安をぬぐいさってくれる不労所得をふくらませていきましょう!