現在50兆円規模の半導体市場ですが、2030年には100兆円を超えると予測されているくらいさらなる成長が期待される分野です。
ベースはS&P500や全世界株式でしっかりガードして、余裕資金で半導体セクターを保有してみるのはいかがでしょうか?
日本の証券会社で購入可能なETFをセレクトしてあります。
ポイント
●騰落率(リターンも追及)
●配当利回り(配当も追及)
●経費率(低め)
おすすめ半導体ETF 3選
おすすめ半導体ETFはつぎの3つです。
ETF名 | 経費率 | 騰落率 (1年) (3年) (5年) (設定来) | 配当 利回り |
---|---|---|---|
VGT バンガード・ 米国情報セクター ETF | 0.1% | 18.12% 58.13% 127.84% 823.25% | 0.76% |
SMH ヴァンエック・ 半導体株ETF | 0.35% | 18.58% 94.77% 159.3% 917.74% | 1.83% |
2243 GX半導体ETF | 0.4125% | --- | --- |
ティッカーVGT「バンガード・米国情報セクターETF」はアメリカ市場が対象。
半導体のほか情報サービスも含めた3分野で構成されます。
SMH「ヴァンエック・半導体株ETF」は全世界が対象。
台湾セミコンダクターやASMLも含まれます。
2243は設置まもないETFなため、目立った実績はまだありません。
それでは3つのETFを細かく見ていきましょう。
VGT バンガード・米国情報技術セクターETF
VGT バンガード・米国情報技術セクターETF
「MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス」をベンチマークします。
基準価額 | 407.78ドル (2023/5/24) | 経費率 | 0.1% |
純資産額 | 460.6億ドル (6,448億円 2023/5/24) | 騰落率 | 1年 18.12% 3年 58.13% 5年 127.84% 設定来 823.25% |
設定日 | 2004年1月 | 配当 利回り | 0.76% |
主な構成銘柄は次の通りです。
アップル | 22.76% |
マイクロソフト | 18.04% |
エヌビディア | 6.1% |
ビザ | 3.05% |
マスターカード | 2.77% |
テクノロジー・ソフトウェアおよびサービス、テクノロジー・ハードウェアおよび機器、半導体および半導体製造機器の3つの分野の米国企業で構成されています。
騰落率は高め、経費率が低く「0.1%」ですが配当利回りも低めの「0.76%」です。
今後も飛躍が期待されるAI分野に関連するマイクロソフトや、不動の収益システムを確立しているビザやマスターカードが含まれているのも魅力です。
アップルやエヌビディアを含めた情報産業に幅広く分散投資できるのがメリットです。
楽天証券やSBI証券で購入できます。
SMH ヴァンエック・半導体株ETF
SMH ヴァンエック・半導体株ETF
「マーケット・ベクトル米国上場半導体25インデックス」をベンチマークします。
基準価額 | 140.46ドル (2023/5/24) | 経費率 | 0.35% |
純資産額 | 71.26億ドル (997億円 2023/5/24) | 騰落率 | 1年 18.58% 3年 94.77% 5年 159.30% 設定来 917.74% |
設定日 | 2011年12月 | 配当 利回り | 1.83% |
主な構成銘柄は次の通りです。
エヌビディア | 14.53% |
台湾セミコンダクター | 11.17% |
インテル | 5.35% |
ASML | 5.3% |
アドバンスド・マイクロ・デハイセズ | 5.21% |
VGTと異なりSMHは半導体特化型です。
台湾セミコンダクターやオランダのASMLなどアメリカ以外の企業も構成されています。
経費率「0.35%」と前述のVGTと比べると若干高めですが、配当利回りは「1.83%」
世界情勢等で直近1年はさえませんが長いスパンで見ると高い騰落率です。
半導体はとても需要の高い産業ですのでリスクをとれるのでしたらSMHは有力です。
楽天証券やSBI証券で購入できます。
2243 GX半導体ETF
2243 GX半導体ETF
「フィラデルフィア半導体株指数」(円換算)をベンチマークします。
基準価額 | 108,400円 (2023/5/25) | 経費率 | 0.4125% |
純資産額 | 10.45億円 | 騰落率 | ----- |
設定日 | 2023年4月 | 配当 利回り | ----- |
主な構成銘柄は次の通りです。
エヌビディア | 9.3% |
アドバンスド・マイクロ・デバイセズ | 8.8% |
ブロードコム | 8.2% |
テキサス・インスツルメンツ | 7.6% |
クアルコム | 7.3% |
インテル | 4.7% |
アメリカ半導体関連事業の設計や製造、流通や販売などで構成されています。
運用から日が浅くまだ実績がありません。純資産額もまだ少なめです。
構成銘柄は一部VGTやSMHと同じです。
3月・9月が決算で配当は年2回です。
経費率0.4125%と若干高めですが、基準価額108,400円(2023/5/24)のときは1口1,084円から購入できます
円で購入するので為替を考慮しなくて良いのも魅力です。
SMHでエヌビディアを軸に投資
購入しやすいのはSMHや2243でしょうか。
基準価額はVGT407.78ドルに対してSMH140.46ドル。
1ドル140円とするとVGT6万円弱に対してSMH2万円。
VGTとSMHは経費率に0.25%の開きがあります。
エヌビディア構成比率が高いSMHが「半導体」ETFとしての恩恵をうけやすいです。
ですので経費率の開きをリターンで回収できるかもしれません。
逆にアップルやマイクロソフトが構成銘柄に入るVGTはS&P500と若干かぶります。
分散投資に重点をおくとしたらS&P500や全世界株式を選んで良いかもしれません。
2243は経費率が0.4125%もあり、VGTやSMHと比べて高いです。
長期運用に向きませんが、為替や資金に悩まずに手軽に購入できるのが魅力です。
というわけで、「安定リターンで将来性も抜群【半導体】おすすめETF 3選」でした。
まとめ
✅SMHヴァンエック・半導体株ETFは高い騰落率が魅力
✅VGTバンガード・米国情報技術セクターETFは低い経費率が魅力
✅V2243GX半導体ETFはもう少し様子見