1200万円を超えて資産1300万円に安定しそうな雰囲気になってきました。
アメリカ市場の騰落によって、かんたんに数十万円ほど増減するのが驚きです。
毎月赤字・貯金0円からよくここまで貯めてこられたなぁとじぶんに感心しています。
というわけで、今日はわたしの15年の歩みをふりかえってみます。
これといってとりえのない人間の暗い話ですので、お時間ありましたらおつきあいのほどお願いします。
ちょびちょび貯金時代
わたしは飲食サービス系の非正規社員として転々と働いてきました。
給料は20万円前後だったので手取り15万円位でしょうか。
30代賃貸一人暮らしでしたので生活にお金はかかりませんでした。
ちょびちょび貯金もできました。
当時の仕事は拘束時間が長く(たしか12時間~16時間)週6日勤務でしたので若さがあっても体力がぎりぎりで、だいたいの休みはくたびれ果てて寝ていました。
朝7時30分から夜20時までの勤務でした
幸運にも拘束が12時間の短い週だと体力に余裕があるのでレンタカーで伊豆の日帰り温泉にドライブしたりしていました。
当時はアルバイトさん20人位をたばねる立場でしたので、精神的にも楽ではありませんでしたが、上司が気さくで寛容だったのでつらさを感じませんでした。
非正規でしたが生まれて初めてボーナスを頂いた会社で、ここで正社員になれたらいいなぁと願いながら一生懸命はたらいていました。
そんなふうにじぶんなりにうまいこと工夫してやっていましたが、2年が経ったある日、上司が異動になってから環境が一変しました。
新しい上司はじぶんより若く、本社で実績を上げている有能な人のようでした。
社長の肝いりの人事だと聞き知りました。
同じ職場に社員が男女ひとりずつと常勤パート女性が1人いたのですが、新上司が着任してから全員の態度が変わっていきました。
前上司は「結果でなかったけど、がんばったな」と励まして尻をたたくスタイルでしたが、新上司は「結果でなければ、がんばっても意味ないよ」とほほ笑む感じだったのです。
岡田将生似の高身長イケメンでした(岡田将生さんファンのみなさんごめんなさい)
互いのミスをフォローし合ってきたはずでしたが、新上司からのプレッシャーによる影響からか、互いのミスを追求しあう険悪な雰囲気になっていきました。
きっかけは、わたしが休日の朝でした。
電話がかかってきて、上司からなぜ出勤していないのかと質問されました。
休みですがと伝えたら、女性社員がわたしと休みを変わってもらったと主張していると言うのです。
すぐ出勤するようにと命じられて急いで職場へ向かうと、社員2人と上司がいました。
前日にアルバイトさんを含めた飲み会があり、女性社員は飲みすぎたからわたしに明日の休日を変わってほしいと頼んでOKをもらっていると主張してきました。
男性社員はとなりでその話を聞いていたと言いました。
わたしはそんな約束していませんとつっぱねましたが、わたしもかなり飲んでいてOKした約束を忘れたのではないかと2人から返されて、もうなにも言う気力がなくなりました。
不思議と腹もたちませんでした。
泥酔していたのは2人のほうで、わたしはお酒をあまり飲めない体質なのです。
ただの遅刻ではありましたが、その日は他の数社と朝礼MTGがあり、わたしたちの会社からは事前連絡なしでだれも出席していませんでした。
ありえない話です。
とうぜんですが会社として大ごとになったようで、女性社員は新上司の顔色をうかがって非正規のわたしに責任転嫁しようとしたのでしょう。
今のわたしであれば新上司に、売上が獲れるあなたの管理能力の低さが招いた結果でしょう、そんな皮肉も言い返せますが、連名で始末書を提出してしまったあのころのわたしにはムリでした。
この件があってから職場が協力しあうことは皆無になりました。
わたしにちょっとしたミスがあると「どうするんですか、どうするんですか」と皆でまくし立てるようになったのです。
いわゆる、いじめです。
ギスギスした職場でがんばってはたらいていたのですが、ある朝、目覚めても起きあがることができなくなって、職場に行けなくなりました。
貯金0円時代
家から出ることがなくなりました。
人と会うのがこわくなったので、買物時間は必要最小限でした。
起きて。ボォーとして。寝て。そのくりかえしでした。
そのころなにを考えていたのか、思い返しても浮かんできません。
かなり危ない心理状況だったのかもしれません。
心配をかけたくないから、親にも友人にも相談しませんでした。
大丈夫かと聞かれることがあっても、最近ちょっと体調が良くないだけだと質問をはぐらかしました。
半年くらい家にこもっていたと思います。
ちょびちょび貯めてきたお金が減っていったので、クレジット払いをリボルビングにしてしのぎました。
このリボ払いがのちのわたしを苦しめることになってくるのですが、このときはまだ知るよしもありませんでした。
リボは複利の悪魔です。こわい…
朝昼晩を無為にくりかえすうちに、ちょっとずつ外へ出るようになりました。
川沿いをあるいて海に行くのが好きでした。
海をながめて波音を聞いたり横になって青い空を見ていると心が落ち着きました。
海辺の町に生まれ育ったので、単純に海が好きなのかもしれません。
そうやって海辺の散歩をくりかえすうちに、新しい自転車にのって本気のハンバーガーを買ってきて海をながめながら食べたいなぁとか、本物ビール飲みながら浜辺で読書したいなぁとか考えるようになり、そうだ、仕事さがして働こうと思うようになりました。
やりたいことあるのに借金してたらダメじゃないかと、とつぜんスイッチが入ってパワーオン状態になったのです。
正社員の仕事はありましたが前回の轍をふんで職場の雰囲気をみきわめて研修期間中に2社辞めました。
3社目の職場は1年続いたところで上司が交代。
部下に責任をおろしてくるタイプに変わったのです。
いちど経験して痛いめにあっているので、すぐに辞めますと伝えました。
給料はやはり20万円でしたので手取り15万位は変わらずでした。
このころリボ払いの支払残高が80万円にふくらんでいました。
リボ払いの利息は15%を超えるので由々しき事態です。
ちょっと貯めて多めに支払っても利息が高いからすぐふくらんで戻ります。
まるで蟻地獄でした。
ぬけ出したくてもぬけ出せないのです。
貯めて多めに払ってをくりかえしていましたが埒が明きませんでした。
このままではまずいと親に相談してお金を貸してもらって一括返済。
リボ払いの代わりに無利息で毎月親に返金するようにしたのです。
こまかな詮索はしないで「ちゃんと返してね」のひと言でした。親が貸してくれたから助かったけど、そうでなかった未来を思うとおそろしいです
貯金100万円時代
新しく見つけた居場所が、今も働いている職場です。
スタートは18万円でしたが当時の上司がわたしの管理能力を買ってくれて半年で給料が25万円になりました。
評価の詳細は不明ですが、異例だったようです。
気に入ってもらえたということでしょう。
この時点から貯金生活がはじまりました。
捨てる神あれば拾う神ありとはこのことです。じぶんは運がよかっただけで、この上司に出会えなかったら、またすぐに退職してリボ地獄にもどっていたかもしれません…
一人暮しが長く飲食ではたらいてきたこともあって、ありあわせの材料でだいたいは料理して作れました。
実家あるあるで母が米を送ってくれていたことも手伝って食費はあまりかかりませんでした。
履歴は残っていませんが、おそらく毎月10万以上貯金できていたと思います。
半年ちょっとで100万円が貯まっていたはずです。
お金の不安がなくなって、現在の奥さんとのおつきあいも順風満帆となり、ここにきて人生ではじめて安定期が訪れることになったのです。
貯金700万円時代
さかのぼること今から2年前、貯金は700万円になろうとしていました。
結婚して子をもうけました。
子は5歳になるころでした。
このころは統括に抜擢していただいて、若年社員の指導にあたるようになっていました。
体力的にきつくはありましたが仕事は楽しくてやりがいがありました。
でも、老後2000万円問題が報道されるようになって、このままで大丈夫なのだろうかと不安をおぼえるようになりました。
資産は2000万円に遠くおよばず、まだ子は小さく、それなのにもう40代半ばのおじさんです。
仕事のあいまに資産形成をしらべるようになりました。
そうして投資信託や株式、非課税制度のNISAを知ることになりました。
知ってからは即実行、口座開設して投資スタートしました。
半年後にコロナ禍が直撃してからの一年後、資金難の会社から今後の進退を問われて心身ともに打撃を受けましたが、待遇減を受入れて会社にとどまり、複利のちからを信じて貯金と投資で700万円から1200万円に資産をふやすところまで到達しました。
氷河期世代どまんなかで消費する楽しさを知らないまま大人になれたのが幸いしてここまで貯められたのかもしれません
【まとめ】貯金0円→リボ地獄→貯金700万円の歩み
ひと様に誇れるような生き方はまったくできていませんが、同じような境遇にある方にじぶんから助言できるのはつぎの3つです。
✅つらいと感じたら環境を変えましょう。変えるのがむずかしかったらはぐれメタルなみの早さで逃げましょう
✅リボ払いは手をださないようにしましょう。ぜったいダメです。FFXアニマみたいな悪魔に憑りつかれて地獄をみます
✅貯金は投資信託にまわしましょう。貯金0円だったじぶんでも1200万まで資産をふやせました
当時のじぶんがそうでしたが、追いこまれてしまうと視野が狭まってしまって、どうするべきか正しい決断がにぶってしまいます。
判断が鈍った弱い人間はカモにされやすくなってしまいます。
もちろん人が困っているすがたを見て助けてくれる優しい人もたくさんいますが、今がチャンスと言わんばかりに、助けず見捨てて責任をなすりつけたり、だましてきたりする人だっています。
だれでもいいから、職場の人間関係やお金に困ったら第三者に相談しましょう。
第三者がいなかったら、ネットでいいのでヘルプしましょう。
できればツイッターかな。
あき丸はSNS初心者ですが、ツイッターの人たちは困っているだれかを助けたいと考えている優しいひとが多い印象です。
じぶんが弱っていたころSNSを知っていたら、あき丸は躊躇せずに見知らぬだれかにヘルプ相談していたと思います。
身近にいるのに助けてくれない人より、遠くにいても助けようとしてくれる人のほうが万倍たよりになる可能性があるからです。
投資からちょっと話がそれましたが、老若男女、富める者も貧しい者も、せめて言葉だけでも励まし支えあって生きにくいこの時代を生きぬいていきたいですね。
さいごまで読んでくださってありがとうございました。